プロテインの成分は、良質なタンパク質です。
タンパク質は人間にとって、とても重要な栄養素の一つです。
健康的に太るためには欠かせません。
太りたい人のためのプロテイン成分、選び方についてご説明いたします。
タンパク質とは?
タンパク質とは、アミノ酸が繋がったものになります。
アミノ酸って聞いたことがある人も多いですよね。
アミノ酸は一つ一つはとても小さいです。
しかし、それが数千、数万と繋がるとタンパク質となり、私たちの皮膚や筋肉、髪などの一部となるのです。
アミノ酸の種類
アミノ酸は現在までで、約500種類が発見されています。
その中で、人体に使われているアミノ酸は、たった20種類しかないのです。
その20種類のアミノ酸は、人体を構成する上で、とても大切な役割を果たしています。
必須アミノ酸とは?
20種類のアミノ酸の中で、必須アミノ酸と呼ばれているものが9種類あります。
必須アミノ酸とは、体の中で合成できないアミノ酸のことです。
アミノ酸はタンパク源を摂らなくても、ある程度は体の中で合成することができます。(非必須アミノ酸)
先ほどお伝えした9種類のアミノ酸は食事から摂取するしかありません。
つまり、必須アミノ酸は豊富に入っている食材を、食事から積極的に摂ったほうが良いのです。
アミノ酸スコアって?
アミノ酸には種類があると書きましたが、では、どの種類のアミノ酸を摂れば良いのでしょうか?
答えは20種類すべてのアミノ酸です。
アミノ酸を摂る上でバランスはとても重要です。
1つのアミノ酸だけを摂っていても身体には利用できないのです。
そこで生まれた言葉が、アミノ酸スコアです。
アミノ酸スコアとは、その食品の中で一番不足しているアミノ酸をスコア化した指標です。
全てのアミノ酸をまんべんなく含んでいると、アミノ酸スコアが100になり、例えば1つのアミノ酸が必要量の70%しかない場合には、アミノ酸スコアが70となるわけです。
上の図はアミノ酸の桶理論といい、1つの種類のアミノ酸が足りないだけで、水がどんどん漏れてしまうのです。
水の量が減ってしまうと、タンパク質も作られなくなってきます。
アミノ酸スコアが100のものを食べると、効率よくタンパク質を摂取できるのがわかりますね。
でも、実際にはアミノ酸スコアが100の食材は、なかなかありません。
では、どうするのかというと、やはり色々な食べ物を食べるということです。
大豆、鶏肉、豚肉、牛肉、魚類などを、バランスよく摂る必要があります。
タンパク質を効率よく摂るならプロテイン
様々な食材を毎日摂るべきことはわかりましたが、自炊を行い、毎日肉料理を作ったり、魚を焼くのは面倒ですよね。
しかも、社会人となると帰ってから作るのも大変だし、時間もないし…。
そこでおススメなのが、プロテインです。
プロテインがあれば、わざわざ自炊をしてタンパク質を摂らなくても、毎日、手軽にタンパク質を摂ることができます。
ドラッグストアで手に入るプロテインバーも、種類が増えてきました。
プロテインには、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインの3種類があります。
ホエイプロテイン
牛乳から作られるプロテイン。吸収が早く筋肉になりやすいのが特徴です。
そのため、筋力トレーニング後に摂取することで、傷んだ筋繊維に素早く入って筋肉量を増やすことができます。
なので、太りたい人や体を大きくしたい方にはこのプロテインがおススメです。
また、スッキリとした飲み口となっており、初めてプロテインを飲む方にもおススメです。
カゼインプロテイン
こちらも同じく牛乳から作られるプロテインですが、ホエイプロテインと違う所は乳凝固成分が含まれていることです。
吸収がとても穏やかで、5~6時間かけて吸収されます。
腹持ちが良いのも特徴で、こちらはどちらかというとダイエットの方におすすめです。
ゆっくり消化吸収されるのは、胃腸にも優しくて血糖値が急上昇しにくいです。
胃腸を健全な働きにして食欲増進を考えている方は、試してみたいプロテインです。
ソイプロテイン
ソイジョイが有名な、大豆などの豆類から作られるプロテイン。
豆特有の苦みや癖がなく、スッキリした飲み口となっています。
そのため初心者にもおすすめです。
こちらもカゼインプロテインと同様に、吸収が遅く、お腹にたまりやすいのが特徴です。
カゼインプロテインとソイプロテインは特徴が似ています。
この二つのプロテインを混ぜ合わせたものも販売されています。
プロテインを選ぶポイント
BCAAアミノ酸とは
BCAAアミノ酸とは別名、分岐鎖アミノ酸とも呼ばれています。
アミノ酸の種類であるバリン、ロイシン、イソロイシンの総称をBCAAアミノ酸といいます。
この3種類のアミノ酸は、壊れた筋繊維に直接働きかけて筋繊維を修復する働きがあります。
BCAAアミノ酸が多く入っていることで、より素早く筋肉を作り、体を大きくすることができます。
摂取後約30分で筋繊維になると言われています。
トレーニングの30分前に飲むことで、より効率的にトレーニングを行うことができます。
プロテインに頼り過ぎないで食事も
ここで注意してほしいのが、プロテインはあくまでも補助食品ということです。
いくらプロテインを摂っていたからといって、普段の食事を疎かにしては意味がありません。
1日三食しっかり食べて、その上でプロテインを補助食品として摂取する
これがプロテインの正しい飲み方になります。
すぐに太ったり、体を大きくはできません。
「普段の食事の栄養バランスを考えて摂り、プロテインを欠かさずに飲む」
これを継続して続ける事が健康的に太るための近道になります。
太りたい人や体重を増やしたい人は、ぜひプロテインを試してみてください。